早春の恒例行事となった「萩城下の古き雛たち」が今年も2月3日(木)から2ヶ月間行われ、萩に代々伝わる雛人形が展示される。
市内約10ヶ所の会場で展示されるのは、江戸から明治・大正・昭和に至るまでの様々なお雛様や八朔人形、ほうこ人形たち。その殆どは萩で代々大切に受け継がれてきた個人所有のものなのだが、イベントが定着してきたこともあって協力者も少しずつ増えているらしく、年々見応えが増しているようだ。
各時代の代表的な様式のものから、なかなか見られない珍しいものまで、ざっと数えただけでも800体くらいはありそうだ。商店街で各店が展示しているものなどを合わせればもっと多くなりそう。それにしても、昔から立派なお雛様を受け継いでいる家がこんなに多いとは、やはり萩は旧家が多いんだなぁと、改めて思う。
ちなみにこのお雛様展は、毎年2月3日から4月3日までとなっていて、これは萩で旧暦の4月3日に祝う風習があるため。最終日には藍場川で流し雛も行われる。
古い屋敷にずらりと並ぶ人形たち。まだ寒いこの季節に華やかな彩りを添え、ちょっと春めいた気持ちにさせてくれるだろう。
■萩城下の古き雛たち
日時 : 2011年2月3日(木)~4月3日(日) 観覧時間は各会場の開館時間
展示会場 : 菊屋家住宅、萩博物館、旧久保田家住宅、青木周弼旧宅、口羽家住宅、旧田中別邸、旧湯川屋敷、旧山中家住宅、梅屋七兵衛旧宅、旧山村家住宅、田町商店街など