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志を立てて以て万事の源と為す ~準ミス日本おめでとう!

昨日の第43回ミス日本の選考で、準グランプリに山口県の中学3年生が輝いた。女優・モデル系有名人の産出量が少ない山口県にとって、準ミス日本、しかも中学生となるとこれは大変な話題だ。

で、さっそくミス日本公式サイトのプロフィールをチェックしてみた。

江原千花(えはら・ちか)
特技:モダンバレエ、ピアノ、声楽
将来の希望:成長し続けるミュージカル女優
座右の銘:志を立てて以って万事の源と為す


・・・って、この座右の銘は―――吉田松陰ではないか!! これはもしや萩出身では!?と期待したが、残念ながら出身は下関だった。

それにしても、こんなところで松陰先生に出会えるとは思いもよらなかったので、ちょっぴりテンションが上がった。せっかくなのでこの機会にちょっと書いてみよう。

『志を立てて以て万事の源と為す』

この言葉は、安政2年(1855)1月、野山獄に投獄されていた吉田松陰が、玉木彦助の15歳の元服式に贈った「士規七則」の中の言葉だ。玉木彦助とは、松陰の叔父であり先生、スパルタ教育で有名(?)な玉木文之進の長男で、松陰にとっては従弟にあたる人物である。この「士規七則」には、人が人たる所以だとか、忠孝・忠義だとか、武士ひいては人の心得だとかいうような7ヵ条が記されている。さらにこの7ヵ条の総括として最後の部分に書かれているのが、この一文だ。

松陰は行動することを重んじた。行動の根底には常に根底に揺るがない「志」があり、これが全ての源になっている。どんなに勉強したり考えたりしても行動しなければ何にも作用しないし、向かうべきところを定めていない行動には意味がない。

そういう意味で、この15歳の少女は、まさにこの言葉を実践しているように思う。自分の希望に向かって、行動し続けている。156年前に15歳の少年に贈られた言葉は、今広い世界へ羽ばたこうとしている15歳の少女の心にも響いているということだろう。

 

ここからは全くどうでもいい話なのだが、「士規七則」を萩人が読むと「しきひちそく」となる。萩で作られた某ガイド本には、しっかりと「しきひちそく」とふりがなまでふってある。何度も言ってるうちに、「しき、ひちそく? ひき、しちそく??」とか、訳がわからなくなってきたりする。
もちろん正しくは 「しき しちそく」。

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