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つばきの館 ~絶品!漁師の家庭料理

笠山椿群生林の入口にある人気の食堂「つばきの館」。越ヶ浜漁協女性部、つまり漁師のおかみさんたちのお店で、萩らしいおふくろの味が味わえる。

萩は海の幸が豊富だから、萩人は全体的に魚にうるさい。が、漁師のそれはやはり比較にならないようで、漁師の家に育った友人は大人数の宴会に出された刺身には手をつけない。「時間が経った刺身は食べられん!」という味覚とプライドを持っているらしい。そんな人間を見ているので、漁師の奥さんもそうだと決めつけているのだが、いつも獲れたての魚をしご(魚を料理前の段階まで処理すること)したり料理したりしてる女性たちばかりだから、当然魚にはうるさいし、一番おいしい食べ方もよく知っているはず。2005年の開店から年々有名になり、最近では椿のシーズンになると随分と混み合うようになった。


で、この日も、まだ椿まつりも始まっていないのにほぼ満席の盛況ぶり。ちょっと時間がかかると言われたが迷わず「つばき定食」を注文した。別に自分のルールにしているわけではないが、なんだかんだで必ずシーズンに1度はこれをいただきに来る。さざえ飯と小鉢などにメインの甘鯛の煮付けが半身ついて1500円。この店では「刺身定食・さざえ飯付き」と並んで一番高いメニューだ。


待っている間に、おばちゃんが他の客のイカを焼きだした。腹ペコ状態での焼きイカの香ばしい臭いはもはや拷問。プリップリの焼きイカに、写真を撮りながら思わず手を出してしまいそうなほどそそられる。ヤバい。ちょっと椿を見てこよう。

 


群生林から戻るとまもなく「お待たせしました~」とできたてのつばき定食が運ばれてきた。磯の香かおるサザエ飯、魚の旨味がしっかり出た塩吸物、そして何と言っても甘鯛の煮付け! 柔らかくてプリプリ、それでいてほっくりした身を、しょうがと独特の甘辛い煮汁につけながら―――と、回想しているだけでもヨダレが・・・( ̄~, ̄)

そのほかのおかず(小鉢というより、”おかず”)も、体によさそうな、いかにも萩の家庭の味といった献立。この日は前述の3品にひじき、釜揚げ、野菜サラダ、そして〆のデザートはコーヒー寒天。昔は慶弔時の折り詰めや運動会のお重に必ずデザートとして入っていた寒天も、最近ではめっきり見なくなったよなぁと、ちょっとノスタルジーを感じる。

 

そんなこんなでつばき定食を堪能。いやぁ、おいしかった。

あー、レポ書いたおかげでまた食べたくなってしもーたわ。


 

 

■つばきの館
【所在地】 萩市椿東越ヶ浜716-16
【TEL】 0838-26-6446
【営業時間】 9:00~17:00(食事は11:00~16:00)
【定休日】 年末年始
萩ナビメモ:萩の醤油は甘いので、刺身を食べる際に気になる人は醤油持参がおすすめ。虎ヶ崎までの公共交通機関はないが、椿まつり期間のみ椿群生林行きのバスが運行される。

 

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