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晩秋の風物詩「ホウジ」

秋も深まってくると、紅葉の便りとともに耳にするようになる「ホウジ」の名。
今年は10月の終わり頃、「長門(ながと=萩の西隣の市)ではよぅけ(たくさん)出ちょるらしい」という話を聞き、それから1週間くらい後に この秋始めてのホウジに出会った。

「ホウジ」。
この名を聞くだけで皆が眉をひそめる、できればなるべく出会わずにおきたいヤツ。いつまでも取れない、たとえようのない悪臭…あのかっちりとした五角形の背中を見ただけでゾッとしてしまう。

もうお気づきだろう。そう、「ホウジ」とは、あの超絶くさい臭いを発する、全国的に言うところの「カメムシ」のことである。萩では(おそらく山口県全体で)カメムシのことを「ホウジ」と呼ぶ(「カメムシ」とあいまって「ホウムシ」と言う人もいる)。最近では緑色のもたまに見かけるが、昔からここいらで出没する「ホウジ」は腐った枯葉みたいな可愛げのない色で、これがまた嫌悪感に拍車をかける。とにかくゴキブリの次くらいに嫌われている虫ではないかと思われる。

カメムシにも色々いるが、この辺で言う「ホウジ」はウィキペディアによると(ちゃんと調べたい人は萩博物館へ!)どうやらクサギカメムシという種類らしい。本当は冬に発生するわけではないようだが、たまたま冬になるとあたたかい民家などに入ってきて見かけることが増えるため、冬の虫というイメージになったんだろう。さらにウィキペディアが言うには、奴らは集団で越冬する習性があるそうだ。そういえば以前、『カーテンをめくったら窓の隅にびっしりとホウジがいたので、掃除機で吸ってやったら排気がすごいニオイになった』というおぞましい話をしていた知人がいたが、ヤツらは知人宅で集団越冬しようとしていたんだな。

ちなみにホウジが多い年は寒くなると言われている。ホウジ予報によると、今年は寒くなりそうだ。

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