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萩時代まつり 11/13(日)

金谷(かなや)天満宮の秋季例祭「天神祭り」は、夏の住吉祭りと並んで江戸時代に端を発する城下町萩の二大祭礼のひとつ。萩の誰もが親兄弟や友達との思い出を持っている、地元民からしても思い入れの深い祭りである。

いつの頃からか、近隣の農産物を販売する「ふるさとまつり」と併せて『萩時代まつり』という名前が付けられた。なんだか余所の祭りみたいで初めはピンとこなかったが、全国に発信するためには「金谷天神祭り」というわけにもいかないだろうから仕方あるまい。

さて、この祭りのメインイベントは、なんと言っても大名行列である。享保5年(1720)・五代藩主吉元が奥金谷にあった金谷天満宮を城下町の入口・大木戸の前の現在地に遷宮したことを契機に、年に一度、お道具(手廻り品)類を秋季例祭の日に奉納させるようになったのが始まりと言われる由緒ある大名行列で、現在では当時より数は減ったものの、平安古(ひやこ)古萩(ふるはぎ)という2町内の行列とパフォーマンスを見ることができる。

祭り全体でどんなイベントが行われるかは下記公式ページでご覧いただくとして、ここでは上記の行列を含む、この時代祭りでの見所を勝手にオススメ。

 

おすすめポイントと予定時間

平安古備組
(ひやこそなえぐみ)

■草履舞(ぞうりまい)
奴(やっこ)が御駕籠に乗ったお姫様に草履を差し出すまでの演技。近づいたり遠ざかったり、「いつになったら草履くれるん?(笑)」と思いながらも、凛々しい草履取りのパフォーマンスに思わず見入ってしまうこと請け合い。
■長州一本槍
三吉慎蔵ばり(?)に槍を操る演技で、5.5mの槍がしなりながらグルングルン回った日にゃもう、拍手喝采。

 8:30頃 平安古鍵曲(ひやこかいまがり)
10:00頃 萩博物館
10:20頃 菊屋家前(きくやけまえ)
13:45頃 中央公園
16:00頃 金谷天神奉納

古萩町大名行列

 

■旦那(だんな)
金塗りの大馬印を立てて現れる御武家様。馬に乗っているのは厳つい武将かと思いきや、かわい凛々しい小学生の男の子であります。子供の頃は何となく憧れたもんです。

10:00頃 熊谷町筋
11:00頃 藩校明倫館跡前
13:15頃 中央公園
15:30頃 金谷天神奉納

岩国藩鉄砲隊

もともと萩の大名行列ではないけれど、支藩・岩国藩として招いたら大好評、以後毎年の恒例となった鉄砲隊。吉川の家紋・蛇の目九曜をはためかせながらの一糸乱れぬ細筒の演武は戦国時代を彷彿とさせる迫力。

10:00頃 萩城跡
11:20頃 中央公園

★ひとくちメモ

【背景にもこだわるなら】
萩城跡、平安古鍵曲、博物館、菊屋家前なら、昔の雰囲気を持つ風景をバックに大名行列が見られる。絵になるショットが撮れるかも。

【昔の歩き方】
昔の日本人は左右片方ずつの手足を一緒に出して歩いていたらしい(右手右足、左手左足が一緒に出る)が、大名行列ではそんな昔の日本人の歩き方を見ることができる。平安古と古萩で異なる足の進め方や掛け声も見どころ。

【天神祭を楽しむ】
橋本橋から金谷天神(萩市民体育館の近く)の区間は歩行者天国(10:00~17:00)。行列がやってくるのを待ちながら、天神様にお参りしたり、沿道の露天をひやかしたり。七五三のお宮参りも天神祭の醍醐味。最後は伝統行列の奉納を見届けよう。

かつては「天神様の祭りにはミゾレが降る」といわれていて、実際自分の子供の頃などはよく初雪(ミゾレ)が降ったりしていた気がするが、温かくなった近年では気持ちのいい秋晴れになることが多い。今年も天気は良さそう。

ぜひ時代絵巻を見においでませ。

■萩時代まつり 攻略ルートはこちら
■萩ふるさとまつりの内容はこちら
日      時 : 平成23年11月13日(日)
場      所 : 萩金谷天満宮、中央公園ほか
アクセス :金谷天神へは萩駅から徒歩5分。駐車場は萩市民体育館へ。
中央公園へは萩市役所から徒歩5分。市役所、中央公園、博物館などの駐車場が利用できる。

 

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