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旧萩藩御船倉

今年の大河ドラマ『八重の桜』では萩でも昨年10月にロケが行われ、山本覚馬役の西島秀俊さん、川崎尚之助役の長谷川博己さん、勝海舟役の生瀬勝久さんなどが萩での撮影に臨まれました。当時エキストラの募集なんかはあったんですが、誰が来られるかは極秘情報だったんです。こんな素敵な俳優さんたちが来られるなら、私も応募しておけば良かったなぁ…(惜)(←こういう不逞の輩が湧いて出るから極秘だったんでしょうね~(笑))

 

慶安5年の古地図の浜崎。

ま、それはともかく、そのロケ地のひとつが今日ご紹介する伝建地区・浜崎にある旧萩藩御船倉(きゅうはぎはんおふなぐら)です。前回(2/10・第6回)の放送で築地軍艦操練所として登場しました。玄武岩の黒っぽい石垣の壁に囲まれた場所は倉の内部で、普通は未公開ですが、イベント時などに解放されたり、コンサートが行われたりしています。ここは本来長州藩主の御座船を格納していた場所なので、そこに幕府の操練所として葵の御門が掛かっている様を見るのは何だかチョット不思議な気分…。

 

こちらは安政時代の古地図。

さて、この御船倉は、先にも書いたとおり藩主の御座船、つまり毛利のお殿様を乗せる御船を格納した所でした。慶安5年(1652)に作成された最も古いとされる萩城下町絵図にも『舟蔵』として載っているので、萩城が築城(1613)されてまもなく建てられたものと思われます。萩は三角州ですから、特にこの時代は船での交通が重要だったのでしょうね。
屋根を葺いた旧藩時代の船倉では全国で現存する唯一のものだそうで、昭和11年に国の史跡に指定されています。

 

今は倉の前はアスファルトの道路民家駐車場という、ちょっとロマンに欠ける風景なのですが、江戸時代は松本川の河口付近に直結していて自由に船で出入りできていたことが、古地図からもよく分かります。ちなみにドラマでは操練所の外に見事なCGの海(?)が広がっており、「当時の御船倉からの風景はこんなだったのかなぁ」なんて思いながら見ていました。見逃した方はぜひ再放送でチェックしてみてくださいね。

 

■旧萩藩御船倉(きゅうはぎはんおふなぐら)
所在地:萩市東浜崎町(浜崎3区の2)
アクセス:萩循環まぁーるバスにて「御船倉入口」下車、徒歩3分
※浜崎には他にもたくさん見所がありますよ!
こちらで地図のダウンロードができます

 

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