萩への主要アクセスであるにもかかわらず、遠方の旅行者に意外とわかりにくいらしいのが新山口駅から萩までの交通手段。
新幹線の最寄り駅が新山口駅であることは割に知られているようだが、そこから萩まで一体どうやってたどり着くのか?
■公共交通機関ならズバリ「バス」一択
地元民からすると、自家用車かバスに決まっている。特にこだわりでも無い限り鉄道は選択肢にない。地図を見れば分かる通り鉄道ではかなりの遠回りになるうえ、萩を通る山陰線は1日8~9本(1日に、ですよ!)と恐ろしく少ない(それでもガラガラだし・・・)。JRおでかけネットで検索してみたところ、接続が良くても2時間半くらいはかかるようだ。
不便→使われない→便が減る→さらに不便、という負のスパイラル、山陰線。しかし、逆にのんびり鉄道の旅を楽しみたいという方には「○○のはなし」などオススメ観光列車などもあるので是非ご検討を。
一方、新山口駅~萩間の路線バスはほぼ直線で萩までを結んでおり、終点の東萩駅までの所要時間は、直行便スーパーはぎ号で約75分、通常の路線バス通便で約90分。便数も1時間に1~2本程度あり、地元山口県のバス会社・防長(ぼうちょう)交通とJRバスが運行している。
■新山口~萩 バス時刻表
○防長交通/主要観光地時刻表 0838-22-3811(萩営業所)
↑こちらのぺ
○中国ジェイアールバス 路線バス(山口県) 083-922-2519
※ご利用の際は上記公式サイトやお電話でご確認ください
■どこで降りるか
萩の中心部にあたるのが萩・明倫センターまたは萩バスセンター、目的地によっては終点・東萩駅で降りるとよいだろう。これらの場所なら降りたあと市内循環バス「まぁーるバス」への乗り継ぎもできるし、案内所、待合所、タクシーのりばなどもある。
普通便の場合は小さな停留所がたくさんあるが、よほど目的地がはっきりしていて最寄りの停留所の確証がない限りは降りない方が無難。萩には流しのタクシーは基本的にないので、下手なところで降りるとその後の移動に困るかも。
■新山口駅構内はどんな感じ?
新ターミナルができ、2018年4月1日よりバス乗場も変わったので、昨年度まで利用していた人は要注意。新幹線口(南口)の乗り場は廃止され、すべて在来線口(北口)にできた新バスターミナルに移動。
小さい駅なので、新幹線のホームからバスターミナルまでは10分もあれば移動はできるだろうが、念のため時間には余裕をもって行動しましょう。
以前はあまり時間を過ごす場所がなかった新山口駅構内だが、リニューアルによってエレベーター完備、コンビニやカフェ、ステキな緑化壁やテラス…とここ数年で急速にオシャレ&便利になった。ちょっと小腹を満たすお店もあるし、お土産もそこそこ揃う。
■ICカードは使えませんよ!
関東に住む知人に驚かれたので書いておく。山口県の交通機関ではICカードは使えません! (※厳密には和木・岩国・南岩国・下関の4駅では使えるらしいが見たことない)suicaもicocaも役に立ちませんのでご注意を。
ではどうやってバスに乗るかというと、
● 事前に切符売場で目的地までの切符を購入して乗り、降車時に料金ボックスに切符を投入。
● 切符を購入せずに乗り、降車時に料金ボックスに現金を投入。この場合、始発でない場合は必ず乗車時に乗車口で整理券(番号札)を取って乗車すること。でないとどこから乗ったかわからないので始発からの運賃を請求されるかも…
電車に乗る時もあらかじめ乗車区間の切符を買って改札を通って下さい。(買わないと通れないけど)