南明寺の糸桜が咲いたら、次は志都岐山(しづきやま)神社のミドリヨシノでしょう。
ということで29日、お天気も良いので萩城跡(指月公園)へ偵察に行ってみた。
満開のミドリヨシノ（2010.3.22撮影）
ミドリヨシノは県の天然記念物に指定されている桜。花は純白で、遠目に見ると萼(がく)の緑と相まって淡いグリーンに見える。白い花を持つ種類の桜は他にもあるが、このミドリヨシノという品種は市内の民家と、そしてここ指月公園とのたった2本しかない大変珍しい貴重な桜なのだ。しかも開花はたいていソメイヨシノより一足早く、南明寺と同じく見逃しやすい。そのためか『幻の桜』なんて言われ方をすることもある。以前はミドリヨシノが散る頃からソメイヨシノが咲き始めていたものだが、ここ数年は異常気象で桜の開花のペースが狂い、ほぼ同時に花が見られることもある。
まだほんの数輪の桜の下で露天の準備をしているテキ屋のお兄ちゃんを横目に、ミドリヨシノのある志都岐山神社のふもとへ。
あ～予想通り、まだ全然咲いてない。緑の萼からほんの少し、白い花びらが顔をのぞかせている程度。というわけで、記録程度につぼみの写真を撮って終了―――
白い花弁が少しだけ顔を見せ始めている（2011.3.29）
ちなみに料金所の原田のおばちゃんの話では、去年は17日にミドリヨシノがちらほら、28日にはソメイヨシノが満開だったらしい。「旅行会社さんの桜ツアーも入っとるけど、まだこんな状態（咲いてない）なんよー。でもこればっかりはしょうがないわぁねぇ(苦笑)」。
写真を撮った29日から2日、暖かい日が続いているし、市役所前のソメイヨシノはかなり咲いているらしい。指月のミドリヨシノもそろそろ開花がはじまるかな？
今年は開花が遅い分、楽しみに待つ時間が増えたと思いましょ。
